持出もちい)” の例文
例の如く湯にりて、あがればぢきぜん持出もちいで、あかしも漸く耀かがやきしに、かの客、いまだ帰り
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
母親はゝおやあやしき笑顏ゑがほをしてすこてばなほりませう、いつでもきまりのわがまゝさんさぞ友達ともだちとも喧嘩けんくわしませうな、眞實ほんにやりれぬぢようさまではあるとてかへるに、美登利みどりはいつか小座敷こざしき蒲團ふとん抱卷かいまき持出もちいでゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)