折合をりあ)” の例文
さうしてほどなく或人あるひと世話せわ郡立學校ぐんりつがくかう教師けうしとなつたが、れも暫時ざんじ同僚どうれうとは折合をりあはず、生徒せいととは親眤なじまず、こゝをもまたしてしまふ。其中そのうち母親はゝおやぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其儘に良兼方が凱歌を奏して退いてしまつたれば、或は和解の助言なども他から入つて、宜い程のところに双方折合をりあふといふことも成立つたか知れないのである。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かほはらよこゆすつて、まんちやんの「折合をりあへません」がえる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)