戦闘帽せんとうぼう)” の例文
やはり戦闘帽せんとうぼうにまきぎゃはんをして、復員兵ふくいんへいらしく、一つ一つ露店ろてんをのぞきながら、こちらへちかづき、おじいさんのみせまえまでくると
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むかしのようなゲートルに戦闘帽せんとうぼうの人なんか、どこにもみられなくなった。モンペもすがたをけした。女はスカートのついた服をきてあるいた。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
国防婦人こくぼうふじん制服せいふくひとたちが、ちいさなまるはたって、調子ちょうしわせてうたっていました。戦闘帽せんとうぼうかぶった青年せいねんが、元気げんきいっぱいにおおきなこえで、音頭おんどっていました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
カーキいろふく戦闘帽せんとうぼうかぶって、あかいたすきをかけた父親ちちおや肩幅かたはばひろ姿勢しせい毅然きぜんとして、まるはたったみんなからおくられて、平常へいぜいは、あまりひととおらないさびしいみち
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いま時分じぶん戦闘帽せんとうぼうをかぶり、ゲートルをしているので、おかしくおもいましたが
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)