ふるへ)” の例文
いつは訴訟うつたへ出る條不屆ふとどき至極しごくなりとにらまれけるに兩人ハツと云てふるへ出せしがお深は猶強情がうじやう假令たとへ渠等かれら何と申上候共九助と節の不義致せし事は相違御座なくと何かまだ云んとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ればてつがねにて四尺ばかりも有んかと思はれしかにぎふとなる禪杖なり因て下男彌助は戰々ぶる/\ふるへながら心のうちには是は何でも盜賊のかしらに相違なしたしかに今の駕籠舁かごかきどもの仲間ならん飛だ奴が這入はひりこんだと思ひ怖々こは/″\ながらこし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)