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惶
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かしこ
ふりがな文庫
“
惶
(
かしこ
)” の例文
ここに天皇、その御子の建く荒き情を
惶
(
かしこ
)
みて、詔りたまひしく、「西の方に
熊曾建
(
くまそたける
)
二人
五
あり。これ
伏
(
まつろ
)
はず、
禮旡
(
ゐやな
)
き人どもなり。かれその人どもを取れ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
是に於いて、皇太子
復
(
ま
)
た使者を返し、其の衣を取らしめ、常の
如
(
ごと
)
く
且
(
ま
)
た
服
(
き
)
たまふ。時の人大に
異
(
あや
)
しみて曰く、聖の聖を知ること、其れ
実
(
まこと
)
なる哉。
逾
(
いよいよ
)
惶
(
かしこ
)
まる。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
優鈿
(
うでん
)
大王
(
だいおう
)
とか
饂飩
(
うどん
)
大王
(
だいおう
)
とやらに頼まれての
仕事
(
しわざ
)
、仏師もやり損じては大変と額に汗流れ、眼中に
木片
(
ききれ
)
の
飛込
(
とびこむ
)
も構わず、恐れ
惶
(
かしこ
)
みてこそ作りたれ、
恭敬三昧
(
きょうけいざんまい
)
の
嬉
(
うれし
)
き者ならぬは
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
文の便りの度々につられて
萬一
(
もしや
)
と思ひしは昔、今日のお蘭は其やうな優しきお孃樣氣をすてたれば、古手の嬉しがらせに仰せを
惶
(
かしこ
)
みて御別莊に御機嫌をうかゞふまでの耻はさらさじ
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ここにその
國主
(
こにきし
)
一二
、
畏
(
お
)
ぢ
惶
(
かしこ
)
みて
奏
(
まを
)
して
言
(
まを
)
さく、「今よ後、
天皇
(
おほきみ
)
の命のまにまに、
御馬甘
(
みまかひ
)
として、年の
毎
(
は
)
に船
雙
(
な
)
めて船腹
乾
(
ほ
)
さず、
柂檝
(
さをかぢ
)
乾さず、天地のむた、
退
(
しぞ
)
きなく仕へまつらむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
惶
漢検1級
部首:⼼
12画
“惶”を含む語句
愴惶
恐惶
驚惶
匇惶
蒼惶
恐惶謹言
大恐惶
誠惶誠恐
惶々
恐惶頓首
惶急
誠恐誠惶
臣誠惶誠恐死罪死罪
惶畏
惶根尊
惶根
惶懼
惶恐
倉惶
惶也
...