トップ
>
悽
>
すご
ふりがな文庫
“
悽
(
すご
)” の例文
余りに真剣なので少し
悽
(
すご
)
いような気のする事もあった。従順な特性は消えてしまって、野獣の本性が余りに明白に表われるのである。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
ぬばたまの夜の黒髪に
挿
(
さ
)
すヒラヒラする銀紙の
花簪
(
はなかんざし
)
、赤いもの沢山の盛装した新調の立派な衣裳……
眉鼻口
(
まゆはなくち
)
は人並だが、狐そっくりの
釣上
(
つりあが
)
った細い
眼付
(
めつき
)
は、花嫁の顔が真白いだけに
一層
(
いっそう
)
に
悽
(
すご
)
く見える。
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
天地間
(
てんちかん
)
最早
(
もはや
)
小山某
(
こやまなにがし
)
といふ
畫
(
ゑ
)
かきの
書生
(
しよせい
)
は
居
(
ゐ
)
なくなる! と
僕
(
ぼく
)
は
思
(
おも
)
つた
時
(
とき
)
、
思
(
おも
)
はず
足
(
あし
)
を
止
(
とゞ
)
めた。
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
の
眞黒
(
まつくろ
)
に
繁
(
しげ
)
つた
枝
(
えだ
)
から
水
(
みづ
)
がぼた/\
落
(
お
)
ちる、
墓穴
(
はかあな
)
のやうな
溪底
(
たにそこ
)
では
水
(
みづ
)
の
激
(
げき
)
して
流
(
なが
)
れる
音
(
おと
)
が
悽
(
すご
)
く
響
(
ひゞ
)
く。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
悽
漢検1級
部首:⼼
11画
“悽”を含む語句
悽愴
悽惨
悽然
悽惻
幽悽
悽々
悽惆
悽惶好仇
悽文句
悽気
悽而
悽艶
悽風
昭明焄蒿悽愴
骨立悽愴