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悔恨
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くわいこん
ふりがな文庫
“
悔恨
(
くわいこん
)” の例文
主人萬兵衞の顏には、一瞬
悔恨
(
くわいこん
)
と自責ともつかぬ、苦澁な雲がサツと擴がりました。が、さすがに
大店
(
おほだな
)
の主人らしい自尊心を取戻して、靜かに語り續けるのです。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
帰つて行きましたが、翌朝新聞を見ますると、職工の
芸妓殺
(
げいぎころし
)
と云ふ二号
題目
(
みだし
)
の二版がある、——アヽ、
何故
(
なぜ
)
無理にも前夜一泊させなかつたかと、実に
悔恨
(
くわいこん
)
の情に堪へませんでした
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
子供と云ふものは、私がしたやうにその年長者と爭ひ、また私がしたやうにはげしい感情をやけに働かせる時には、きつと後になつて、
悔恨
(
くわいこん
)
の苦しみと反動の
肌寒
(
はださむ
)
さを經驗するものである。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼等
(
かれら
)
は
安井
(
やすゐ
)
を
半途
(
はんと
)
で
退學
(
たいがく
)
させ、
郷里
(
きやうり
)
へ
歸
(
かへ
)
らせ、
病氣
(
びやうき
)
に
罹
(
かゝ
)
らせ、もしくは
滿洲
(
まんしう
)
へ
驅
(
か
)
り
遣
(
や
)
つた
罪
(
つみ
)
に
對
(
たい
)
して、
如何
(
いか
)
に
悔恨
(
くわいこん
)
の
苦
(
くる
)
しみを
重
(
かさ
)
ねても、
何
(
ど
)
うする
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ない
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つてゐたからである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
死
(
し
)
と
悔恨
(
くわいこん
)
の闇
擾
(
みだ
)
し
壊
(
くづ
)
れくづるる。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
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久六の言葉には、淡い
悔恨
(
くわいこん
)
らしい響きがあります。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
悔
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
恨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“悔”で始まる語句
悔
悔悟
悔改
悔悛
悔行
悔状
悔寤
悔涙