快復かいふく)” の例文
が、やっと元気げんき快復かいふくして、はっきりと、またくようになったのは、あるおおきな盆栽師ぼんさいし庭園ていえんでありました。
しんぱくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さればぞ姉がわが快復かいふくを祈ることばもわれに心を狂はすやう、わざとさはいふならむと、ひとたびおもひてはふべからず、力あらばほしいままにともかくもせばやせよかし、近づかば喰ひさきくれむ
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
次第次第に快復かいふくに向かった光一は聞くともなしに選挙の話を聞いた。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
小鳥ことりは、やっと元気げんき快復かいふくしてくさかげから、そとんでました。すると、そこは、花園はなぞのになって、いろいろのはなが、あおに、むらさきに、あかに、に、いていたのでした。
小さな金色の翼 (新字新仮名) / 小川未明(著)