応援おうえん)” の例文
旧字:應援
「そうだ、その意気いきだ、しっかりやれ。」と、こころなかで、酒屋さかや小僧こぞうさんに応援おうえんしながら、へい節穴ふしあなからをはなしませんでした。
日の当たる門 (新字新仮名) / 小川未明(著)
応援おうえんとして若ざむらい百二十人をそえ、示威じいどうどうとして、足柄裏街道あしがらうらかいどうから甲州路こうしゅうじをぬけて、武州ぶしゅう御岳みたけ参加さんかすることになった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただいま機械人間操縦室に、火焔放射器を持ったあやしい機械人間が七名侵入、目下激戦中げきせんちゅう応援おうえんたのむ。応援たのむ。オー、ウワァーッ
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この村では、一つの機関や団体が何かいいもよおしをやると、他の機関や団体もいっしょになって喜んでくれ、できるだけの応援おうえん
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
わが応援おうえんの士官たちも思わず顔を見合わせましたが、M大尉の顔はりんとしてかがやいているだけでしたので、人々はまずあんどのむねをなでおろしました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
巡査じゅんさはまっかになっておこった。ホールはせいいっぱい気をきかせてつくえの上のナイフをとり、ちょうど応援おうえんにかけつけた鍛冶屋かじやのウォッジャーズにわたした。
当時秋月には少壮者しょうそうしゃの結べるたいありて、勤王党としょうし、久留米などの応援おうえんを頼みて、福岡より洋式ようしきの隊来るを、さかいにて拒み、遂に入れざりしほどの勢なりき。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
起きあがろうとする署長しょちょうを、怪物かいぶつ階段かいだんから下にけり落として、動けなくしてしまった。階下かいかには応援おうえん警官けいかんが二人いた。二人はあわてて、ちゅうを飛ぶガウンを追いまわした。