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復
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なお
ふりがな文庫
“
復
(
なお
)” の例文
顔を上げた私と、枕に
凭
(
もた
)
れながら、
熟
(
じっ
)
と眺めた母と、顔が合うと、坊や、もう
復
(
なお
)
るよと言って、涙をはらはら、
差俯向
(
さしうつむ
)
いて
弱々
(
よわよわ
)
となったでしょう。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まだ
両親
(
ふたおや
)
ともあったんです。母親が大病で、暑さの
取附
(
とッつき
)
にはもう医者が見放したので、どうかしてそれを
復
(
なお
)
したい一心で、薬を探しに来たんですな。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(さあどうだ、お前、男を思い切るか、それを思い切りさえすれば
復
(
なお
)
る病気じゃないか、どうだ、さあこれでも言う事を聞かないか、薬は利かないか。)
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(
難有
(
ありがと
)
う存じます、まだちっとも眠くはござりません、さっき体を洗いましたので
草臥
(
くたびれ
)
もすっかり
復
(
なお
)
りました。)
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お雪の病気を
復
(
なお
)
すにも怪しいものを退治るにも、
耆婆扁鵲
(
きばへんじゃく
)
に及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず、ただ篠田の心一つであると悟りましたので、まだ
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何となく心に浮んだは、ああ、向うの山から、月影に見ても色の
紅
(
くれない
)
な花を採って来て、それを母親の髪に挿したら、きっと病気が
復
(
なお
)
るに違いないと言う事です。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴僧
(
あなた
)
、申せば何でも出来ましょうと思いますけれども、この人の病ばかりはお医者の手でもあの水でも
復
(
なお
)
りませなんだ、両足が立ちませんのでございますから
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(お雪や、お前、あんまり可哀そうだから、私がその病気を
復
(
なお
)
して上げる、一所においで。)
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
初手
(
しょて
)
は若い男ばかりに利いたが、だんだん
老人
(
としより
)
にも及ぼして、後には
婦人
(
おんな
)
の病人もこれで
復
(
なお
)
る、復らぬまでも
苦痛
(
いたみ
)
が薄らぐ、
根太
(
ねぶと
)
の
膿
(
うみ
)
を切って出すさえ、
錆
(
さ
)
びた小刀で
引裂
(
ひっさ
)
く医者殿が腕前じゃ
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“復”の意味
《形容動詞》
復(また)
「また」を参照。
(出典:Wiktionary)
復
常用漢字
小5
部首:⼻
12画
“復”を含む語句
復習
復讐
往復
恢復
復活
回復
復活祭
復讎
復仇
修復
復興
復誦
反復
報復
亦復
復奏
恢復期
快復
復元
又復
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