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御米
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およね
ふりがな文庫
“
御米
(
およね
)” の例文
「
御米
(
およね
)
、
近来
(
きんらい
)
の
近
(
きん
)
の字はどう書いたっけね」と尋ねた。細君は別に
呆
(
あき
)
れた様子もなく、若い女に特有なけたたましい笑声も立てず
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は五六
日前
(
にちまへ
)
伊藤公
(
いとうこう
)
暗殺
(
あんさつ
)
の
號外
(
がうぐわい
)
を
見
(
み
)
たとき、
御米
(
およね
)
の
働
(
はたら
)
いてゐる
臺所
(
だいどころ
)
へ
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、「おい
大變
(
たいへん
)
だ、
伊藤
(
いとう
)
さんが
殺
(
ころ
)
された」と
云
(
い
)
つて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども彼は自身に家主の宅へ出向いて、それを聞き
糺
(
ただ
)
す勇気を有たなかった。間接にそれを
御米
(
およね
)
に問うことはなおできなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「えゝ
爲
(
し
)
てよ」と
柱時計
(
はしらどけい
)
を
見
(
み
)
ると、もう
四時
(
よじ
)
近
(
ちか
)
くである。
御米
(
およね
)
は「
四時
(
よじ
)
、
五時
(
ごじ
)
、
六時
(
ろくじ
)
」と
時間
(
じかん
)
を
勘定
(
かんぢやう
)
した。
小六
(
ころく
)
は
默
(
だま
)
つて
嫂
(
あによめ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
てゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
貴方
(
あなた
)
大變
(
たいへん
)
だつて
云
(
い
)
ふ
癖
(
くせ
)
に、
些
(
ちつ
)
とも
大變
(
たいへん
)
らしい
聲
(
こゑ
)
ぢやなくつてよ」と
御米
(
およね
)
が
後
(
あと
)
から
冗談半分
(
じようだんはんぶん
)
にわざ/\
注意
(
ちゆうい
)
した
位
(
くらゐ
)
である。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
御米
(
およね
)
の
発作
(
ほっさ
)
はようやく落ちついた。今では
平日
(
いつも
)
のごとく外へ出ても、
家
(
うち
)
の事がそれほど気にかからないぐらいになった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“御米”で始まる語句
御米蔵