“およね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御米66.7%
阿米33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御米およね近来きんらいきんの字はどう書いたっけね」と尋ねた。細君は別にあきれた様子もなく、若い女に特有なけたたましい笑声も立てず
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけは五六日前にちまへ伊藤公いとうこう暗殺あんさつ號外がうぐわいたとき、御米およねはたらいてゐる臺所だいどころて、「おい大變たいへんだ、伊藤いとうさんがころされた」とつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれども彼は自身に家主の宅へ出向いて、それを聞きただす勇気を有たなかった。間接にそれを御米およねに問うことはなおできなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「えゝてよ」と柱時計はしらどけいると、もう四時よじちかくである。御米およねは「四時よじ五時ごじ六時ろくじ」と時間じかん勘定かんぢやうした。小六ころくだまつてあによめかほてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あの阿米およねといいましてちょうど十八になりますが、親なしで、昨年きょねんの春まで麹町こうじまち十五丁目辺で、旦那様、えのきのお医者といって評判の漢方の先生、それが伯父御に当ります
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)