御國みくに)” の例文
新字:御国
あのづるへんわが故國ここくでは今頃いまごろさだめて、都大路みやこおほぢ繁華はんくわなるところより、深山みやまをくそま伏屋ふせやいたるまで、家々いへ/\戸々こゝまる國旗こくきひるがへして、御國みくにさかえいわつてことであらう。
朝日さすすめら御國みくにのかたをこそあめのはじめといふべかりけれ (橘守部)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
かよわくて御國みくにはぐくむ歌もなし身は孤獨ひとりにてよる胸もなし
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
かくて御國みくに我夫わがつま
お百度詣 (旧字旧仮名) / 大塚楠緒子(著)
うま御國みくに常世邊とこよべ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
『かしこきやすめら御國みくにはうまし國うら安の國くにのまほくに』『百八十ももやそと國はあれども日の本のこれのやまとにます國はあらず』『天地のそきへのきはみぎぬとも御國みくににましてよき國あらめや』
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
朝日子のとよさかのぼる御國みくにこそ日のいる國の初めなりけれ (同)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)