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弱腰
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よわごし
ふりがな文庫
“
弱腰
(
よわごし
)” の例文
ある晩、ひさしぶりに法師がやって来た。いっしょに物語りしている間、お兼は何もいわなかった。いよいよ
床
(
とこ
)
に入ってから、お兼はその
弱腰
(
よわごし
)
を両足でぐっとはさんだ。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
口銭
(
こうせん
)
をとってまとめるのだ。そういうほうの
公事
(
くじ
)
にも通じていて、おなじ
貸金
(
かし
)
の督促にしても、相手を見て緩急よろしきを得る。応対にも、
強腰
(
つよごし
)
弱腰
(
よわごし
)
の手ごころをも心得ている。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
神職 (
発
(
あば
)
き出したる
形代
(
かたしろ
)
の
藁
(
わら
)
人形に、すくすくと釘の
刺
(
ささ
)
りたるを片手に高く、片手に鉄槌を
翳
(
かざ
)
すと斉しく、
威丈高
(
いたけだか
)
に
突立上
(
つッたちあが
)
り、お沢の
弱腰
(
よわごし
)
を
摚
(
どう
)
と
蹴
(
け
)
る)汚らわしいぞ!
罰当
(
ばちあた
)
り。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、その
弱腰
(
よわごし
)
へ、一本の
鉄杖
(
てつじょう
)
の先が
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沖田は女の
弱腰
(
よわごし
)
を
丁
(
ちょう
)
と
蹴
(
け
)
る。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
前伏
(
まへぶし
)
に、
男
(
をとこ
)
の
膝
(
ひざ
)
へ
背
(
せな
)
が
偃
(
のめ
)
つて、
弱腰
(
よわごし
)
を
折重
(
をりかさ
)
ねた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“弱”で始まる語句
弱
弱音
弱々
弱虫
弱冠
弱法師
弱点
弱火
弱蟲
弱気