幽霊船ゆうれいぶね)” の例文
旧字:幽靈船
血迷ったかこいつら、爺様までが何をいうよ、島も山も、海の上へ出たものは石塊いしころ一ツある処じゃねえ。暗礁かくれいわへ誘い寄せる、つれを呼ぶ幽霊船ゆうれいぶねだ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、それは、幽霊船ゆうれいぶねでなかったのか、えなかったのです。ふねきしくと、二人ふたりは、りくおどがりました。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
床柱と思う正面には、広い額の真中まんなかへ、五寸釘が突刺さって、手足も顔も真蒼まっさおに黄色いまなこかっみひらく、このおもかげは、話にある幽霊船ゆうれいぶね船長ふなおさにそっくり。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幽霊船ゆうれいぶねはなしをしたが、また、これよりも、もっとおそろしいはなしをきいてくるぞ。」と、うたうたいはいいました。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは金銀きんぎん宝石ほうせきんだ幽霊船ゆうれいぶねが、あるみなといたときに、そのおかね宝石ほうせきがほしいばかりに、幽霊ゆうれい自分じぶんうちにつれてきてめた、欲深者よくふかものはなしでありました。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかも、昨日きのうたとおなじい……幽霊船ゆうれいぶねの……こちらへこいでくるのをました。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幽霊船ゆうれいぶねだ!」
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)