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常
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いつ
ふりがな文庫
“
常
(
いつ
)” の例文
と、宗教家は口癖のやうに言つてゐるが、さういふ宗教家は、
常
(
いつ
)
も受ける方の地位には立つが、滅多に与ふる者にならうとはしない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
常
(
いつ
)
も樂しさうに見えるばかりか、
心事
(
こゝろばせ
)
も至て正しいので孤兒には珍しいと叔父をはじめ土地の者皆に、感心せられて居たのである。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
児太郎は、寂しげな、しかも慣れた目付をしながら、それが
常
(
いつ
)
も女のような姿をしつらえているように、立って弥吉の肩をそっと打叩いた。
お小姓児太郎
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
と
一寸
(
ちょっと
)
首を傾げた。これが何を聞く時でも雪江さんの
為
(
す
)
る癖で、
看慣
(
みな
)
れては居るけれど、私は
常
(
いつ
)
も可愛らしいと思う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
が
扨
(
さて
)
、中日の十四日の勘定前だから、小遣銭が、
迚
(
とて
)
も
逼迫
(
ひっぱく
)
で、活動へも行かれぬ。
斯様
(
こん
)
な時には、辰公は
常
(
いつ
)
も、通りのラジオ屋の前へ、演芸放送の立聴きと出掛ける。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
▼ もっと見る
豪く混むので一睡も出來ず、此頃は
常
(
いつ
)
も連になる岩永良三君、名越徹君と退屈をカードにまぎらす。宇都宮で下車、曉の六時迄四時間といふものは時ならぬ無料宿泊である。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
始終使にばかり行っても居なかったろうが、私は勘ちゃんの事を憶出すと、何故だか
常
(
いつ
)
も其使に行く姿を
想出
(
おもいだ
)
す。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
登山には
常
(
いつ
)
も苦手の笹などは藥にしたくもない程である。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
親仁
(
おやじ
)
は郵便局の配達か何かで、大酒呑で、
阿母
(
おふくろ
)
はお
引摺
(
ひきずり
)
と来ているから、
常
(
いつ
)
も
鍵裂
(
かぎざき
)
だらけの着物を着て、
踵
(
かかと
)
の切れた
冷飯草履
(
ひやめしぞうり
)
を突掛け、片手に貧乏徳利を提げ
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“常”の解説
常(じょう)は、中国および日本の古代において使われた長さの単位の一つ。
(出典:Wikipedia)
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
“常”を含む語句
尋常
平常
日常
常人
通常
常住
常時
常久
常居
非常
常習
常春藤
異常
常態
常識
常套
家常茶飯
常々
常規
常日
...