巨大おほき)” の例文
をかくだつてみゝすますと、ひゞきんでも、しま西南せいなんあたつて一個ひとつ巨大おほきみさきがある、そのみさきえての彼方かなたらしい。
見る/\小屋の中央まんなかには、巨大おほきな牡牛の肉身からだが釣るされて懸つた。叔父も、蓮太郎も、弁護士も、互に顔を見合せて居た。一人の屠手はのこぎりを取出した、脊髄あばらを二つに引割り始めたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ほつと一息ひといき引上ひきあげてると、おもつたより巨大おほきうをで、ほとんど端艇たんてい二分にぶんいちふさいでしまつた。
斯うして巨大おほきな種牛の肉体からだは実に無造作にほふられてしまつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
巨大おほきいわ裂目さけめがあつて、其處そこから太陽たいやうひかり不足ふそくなく洞中どうちうてらしてをるのである。