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巍峨
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ぎが
ふりがな文庫
“
巍峨
(
ぎが
)” の例文
その不落をほこる城楼も
巍峨
(
ぎが
)
たる姿だが、さすが霊山の
華岳
(
かがく
)
はもっと神々しい。
仙掌
(
せんしょう
)
ノ峰、雲台ノ
観
(
てら
)
。
斧
(
おの
)
をならべたような石峰。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右手の岸には
巍峨
(
ぎが
)
たる氷山が聳えている。左は
駘蕩
(
たいとう
)
たる晩春初夏の景色、冷い風と生暖い温気とがこもごも河づらを撫でる。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
旅の雲水
空善
(
くうぜん
)
は頭の上を振り仰ぎました。
巍峨
(
ぎが
)
たる路の果、本街道から木立と山の背に隠れて、ささやかな辻堂が、岩の上に建って居るのでした。
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ここは天然の要害で、四方を険しい峰に囲まれ、直ぐ後には山を控え、あたり一面は、
巍峨
(
ぎが
)
たる岩石の山であった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
また時に遥かに連山の
巍峨
(
ぎが
)
たるに接することあれど、すべて雲の峰なれば
須臾
(
しゅゆ
)
にして散逸するをつねとす。
踊る地平線:04 虹を渡る日
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
女仙外史の人の愛読
耽翫
(
たんがん
)
を
惹
(
ひ
)
く
所以
(
ゆえん
)
のもの、決して
尠少
(
せんしょう
)
にあらずして、而して又実に一
篇
(
ぺん
)
の
淋漓
(
りんり
)
たる
筆墨
(
ひつぼく
)
、
巍峨
(
ぎが
)
たる結構を得る所以のもの、決して偶然にあらざるを見る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
湖海の
渺茫
(
びょうぼう
)
たる、山嶽の
巍峨
(
ぎが
)
たる、大空の無限なる、あるいは千軍万馬の
曠野
(
こうや
)
に羅列せる、あるいは
河漢星辰
(
かかんせいしん
)
の地平に垂接せるが如き、皆壮大ならざるはなし。勢力の多き者は雄渾なり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
しかしこれはむろん
省
(
はぶ
)
かなくてはならぬ、なぜならば我々は農商務省の
官衙
(
かんが
)
が
巍峨
(
ぎが
)
として
聳
(
そび
)
えていたり、
鉄管事件
(
てっかんじけん
)
の裁判があったりする八百八街によって昔の面影を想像することができない。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
つき当りの
巍峨
(
ぎが
)
たる一峰を指して、案内僧がひたいの汗を押し
拭
(
ぬぐ
)
った頃、
陽
(
ひ
)
もちょうど中天、真夏の暑さは昇りつめていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“巍峨”の意味
《名詞》
山などが高くそびえること。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
巍
漢検1級
部首:⼭
21画
峨
漢検準1級
部首:⼭
10画
“巍”で始まる語句
巍然
巍々
巍
巍峩
巍国公
巍々堂々
巍乎
巍立
巍石鬼