けわし)” の例文
が、もう目貫めぬきの町は過ぎた、次第に場末、町端まちはずれの——と言うとすぐにおおきな山、けわしい坂になります——あたりで。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これまでは、内浦で、それからは半島の真中まんなかを間道ごえに横切って、——輪島街道。あの外浦を加賀へ帰ろうという段取になると、路がけわしくって馬が立たない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わずかの間も九十九折つづらおりの坂道、けわしい上に、なまじっか石を入れたあとのあるだけに、爪立つまだって飛々とびとびりなければなりませんが、この坂の両方に、五百体千体と申す数ではない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ほかに、目に着いたものはなかったのですが……宿で教えられた寺の入口の竹藪たけやぶが、ついそこに。……川はななめに曲って、いわけわしくなり、道も狭く、前途ゆくては、もう田畝たんぼになります。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これからさきは、坂が急にけわしくなる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)