“嶮道”の読み方と例文
読み方割合
けんどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遡航そこう氷室ひむろ山の麓は赤松の林と断崖のほそぼそとした嶮道けんどうに沿って右へ右へと寄るのが法とみえる。「これが犬帰いぬがえりでなも」とうしろから赤銅しゃくどうの声がする。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
申したほどの嶮道けんどうで、駕籠かごは無理にもどうでしょうかな——その時七十に近い村長が、生れてから、いまだかつて馬というものの村へ入ったのを見たことがなかったのでございますよ。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)