“山嶮”の読み方と例文
読み方割合
さんけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山嶮さんけん湖沢こたく城市じょうし塁寨るいさい、平野など、さしも広汎こうはんな天地に雄大な構想を展じ、布陣の対峙たいじ久しかったこの大会戦も、その念入りな仕切りのわりに
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その間にも、陳倉の一城を救うべく、大挙急いできた魏の援軍は、猛勇王双を先鋒として、折から真冬の猛寒も、悪路山嶮さんけんもものかは、昼夜、道をいそいで、刻々急行軍を続けつつあった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三軍にわかれ、三道から進められ、旗鼓きこ雲にかんし、歩武山嶮さんけんすった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)