トップ
>
尚
>
たふと
ふりがな文庫
“
尚
(
たふと
)” の例文
自殺は自ら殺すものにして人に害を与ふるものならず、人は之を
尚
(
たふと
)
ぶべきに、
却
(
かへ
)
つて人を害したる後に自ら殺すを快とす、奇怪なるかな。
復讐・戦争・自殺
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
試みに之を歴史に徴すれば述而不
レ
作、信じて
古
(
いにしへ
)
を好みし儒教に次で起りしものは即ち
黄老
(
くわうらう
)
の教也。東漢名節を
尚
(
たふと
)
び三国功業を重んぜし後は即ち南北二朝の清談也。
凡神的唯心的傾向に就て
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
末の末まで共に好かれと兄弟の子に事寄せて
尚
(
たふと
)
い御経を解きほぐして、噛んで含めて下さつた彼御話に比べて見れば固より我は弟の身、ひとしほ
他
(
ひと
)
に譲らねば
人間
(
ひと
)
らしくも無いものになる
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
わが武を
尚
(
たふと
)
べる、わがはかなき草紙の裏に筆戰墨鬪の庭を設けたり。彼は積極なる教育の道を
履
(
ふ
)
めれば、陳列して審査せざる
傾
(
かたむき
)
あり。かるが故に世には早稻田文學を講義録のみなりといふものあり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
新体詩人の
推敲
(
すゐかう
)
百端、未だ世間に知られずして、堕落書生の舌に任じて発する者即ち早く都門を
風靡
(
ふうび
)
す、然る所以の者は何ぞや、亦唯耳を
尚
(
たふと
)
ぶと目を尚ぶとに因る
耳
(
のみ
)
。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
▼ もっと見る
徳川氏の時代に
適
(
かな
)
ふべきものにあらざれば、文学として世に
尚
(
たふと
)
ばるべからざるが如き観をなせり。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
奇なるかな一は侠勇を尊び、一は艶美を
尚
(
たふと
)
びて、各自特異の
旗幟
(
きし
)
を
樹
(
た
)
てたるや。その始めは、共に至粋の宿れるなり、
啻
(
た
)
だ一は之を侠勇に形成し、一は之を艶美(所謂粋)に形成したるの別あるのみ。
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“尚(尚(姓))”の解説
尚(しょう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
尚
常用漢字
中学
部首:⼩
8画
“尚”を含む語句
和尚
高尚
尚更
好尚
尚々
大和尚
今尚
和尚様
兵部尚書
尚武
尚書
光尚
布袋和尚
沢庵和尚
尚古
洪川和尚
尚且
尚々書
尚少
尚質
...