しょう)” の例文
しょう家の中途で、皇后の下に位どられることになったが、以前は沖縄最高の女性であった。その下に三十三君というて、神事関係の女性がある。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そしてその形式はいずれもしょう家の神社なる聞得大君きこえおおぎみ御殿おどんにまねて祖先の神と火の神と鉄の神とを祭らしたのであります。
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
はる識名しきなの丘を前に見て、歴史に実に美しい都でした。玉御殿たまうどうん始め、城趾じょうしや寺院や拝所や、それにしょう侯邸も今は昔語りかと思うと、泣くに泣かれません。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
十一月、駙馬都尉ふばとい梅殷ばいいんをして淮安わいあん鎮守ちんしゅせしむ。殷は太祖のじょ寧国ねいこく公主こうしゅしょうす。太祖の崩ぜんとするや、其のかたえに侍して顧命を受けたる者は、実に帝と殷となり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
子のしょうもまだ十六、七歳であったが、長駆、魏軍のなかに突き入って奮戦の末、果敢な死をとげた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして一方には南方の或る島々を、都貨邏とからと呼んでいたことも年久しいのである。ちょうど故しょう男爵の蒐蔵をて、自分が感じたような大きな驚きを、昔も経験した人が非常に多かったか。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)