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小人数
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こにんず
ふりがな文庫
“
小人数
(
こにんず
)” の例文
旧字:
小人數
聴衆が大勢のときには、どこに紛れこんどってもわからんけんど、小さい会場で、
小人数
(
こにんず
)
のときにゃ、あげな女は、じき目につく。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
古い家ながら
小人数
(
こにんず
)
には広過ぎる
家
(
うち
)
を建て、盛に果樹観賞木を植え、
一切
(
いっさい
)
永住方針を執って吾生活の整頓に六年を費した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
先生は平生からむしろ質素な
服装
(
なり
)
をしていた。それに
家内
(
かない
)
は
小人数
(
こにんず
)
であった。したがって住宅も決して広くはなかった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「とてもむずかしゅうございます。敵は
小人数
(
こにんず
)
ながら、
小幡民部
(
こばたみんぶ
)
という
軍配
(
ぐんばい
)
のきくやつがいて、
蟻
(
あり
)
ものがさぬほど
厳重
(
げんじゅう
)
に見張っているところですから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、
小人数
(
こにんず
)
とは
言
(
い
)
へ、
他
(
た
)
に
人
(
ひと
)
がなかつたら、
此
(
こ
)
の
友染
(
いうぜん
)
の
袖
(
そで
)
をのせて、
唯
(
たゞ
)
二人
(
ふたり
)
で
真暗
(
まつくら
)
の
水
(
みづ
)
に
漾
(
たゞよ
)
ふ
思
(
おもひ
)
がしたらう。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
如何に物価の安い四十年前でもまた如何に
小人数
(
こにんず
)
でも十一円で一家を維持するというは容易でなかったから、岡目から見るように気楽でなかったのは想像されるので
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
人が
喰合
(
くいあ
)
う都会では、人口の増加は
苦痛
(
くつう
)
の問題だが、自然を相手に人間の
戦
(
たたか
)
う田舎の村では、味方の人数が多い事は何よりも力で
強味
(
つよみ
)
である。
小人数
(
こにんず
)
の家は、田舎では
惨
(
みじめ
)
なものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ところが晩になってKと私はとうとうお嬢さんに引っ張り出されてしまいました。客も誰も来ないのに、
内々
(
うちうち
)
の
小人数
(
こにんず
)
だけで取ろうという歌留多ですからすこぶる静かなものでした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お客様が
小人数
(
こにんず
)
で、車台が透いております場合は、途中、田舎道、あるいは農家から、便宜上、その同乗を求めらるる客人がありますと、御迷惑を願う事になっているのでありますが。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下女を入れて三人の
小人数
(
こにんず
)
だから、この六畳には余り必要を感じない御米は、東向の窓側にいつも自分の鏡台を置いた。宗助も朝起きて顔を洗って、飯を済ますと、ここへ来て着物を
脱
(
ぬ
)
ぎ
更
(
か
)
えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
“小人”で始まる語句
小人
小人島
小人衆
小人目付
小人形
小人數
小人頭
小人国
小人輩
小人奸者