寓言ぐうげん)” の例文
小説といい、稗史はいしといい、戯曲といい、寓言ぐうげんというものすなわこれなり。作者の心おもえらく、奇を極め妙を極むと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
だから雛を育てることのむつかしいがんなどのおとりは、かつて荘周そうしゅう寓言ぐうげんにもあったように、その鳴声の遺伝がたちまちに食われると愛せられるとの境を区別する。
その物語には必ずその持ち前の楽しみもあり教訓もあろう。逸話、寓言ぐうげん、警句も豊かにあろう。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
荘子そうじのいわゆる鯤鵬こんぼうの説も、必ずしも寓言ぐうげんではないと、使いはさとった。
ゆゑ其著書そのちよしよ餘萬言よまんげん大抵たいていおほむ(二一)寓言ぐうげんなり(二二)漁父ぎよふ盜跖たうせき胠篋きよけふつくり、もつ孔子こうし詆訿ていしし、もつ老子らうし(二三)じゆつあきらかにせり。(二四)畏累虚わいるゐきよ亢桑子かうさうしたぐひみな空語くうごにして事實じじつし。