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宿
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ね
ふりがな文庫
“
宿
(
ね
)” の例文
陽炎
(
かげろう
)
のたち昇る春の日に、
雲雀
(
ひばり
)
の
囀
(
さえず
)
りをききつつ、私のいつも思い出すのは、「春の野に菫摘まむと来し
吾
(
われ
)
ぞ野をなつかしみ一夜
宿
(
ね
)
にける」
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
また、「
背向
(
そがひ
)
に
宿
(
ね
)
しく」は、男女云い争った後の行為のように取れて一層哀れも深いし、女らしいところがあっていい。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
万葉歌の中にはスミレが出ているから、
歌人
(
かじん
)
はこれに関心を持っていたことがわかる。すなわちその歌は、「春の
野
(
ぬ
)
にすみれ
摘
(
つ
)
みにと
来
(
こ
)
し
吾
(
あれ
)
ぞ、
野
(
ぬ
)
をなつかしみ
一夜
(
ひとよ
)
宿
(
ね
)
にける」
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
新治
(
にひばり
)
筑波
(
つくは
)
一六
を過ぎて、幾夜か
宿
(
ね
)
つる。 (歌謠番號二六)
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
春の野に董摘まむと来し吾ぞ野をなつかしみ一夜
宿
(
ね
)
にける
或る国のこよみ
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
▼ もっと見る
山部赤人の歌で、春の原に
菫
(
すみれ
)
を
採
(
つ
)
みに来た自分は、その野をなつかしく思って一夜
宿
(
ね
)
た、というのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「押し照る難波ほり江の葦べには雁
宿
(
ね
)
たるかも霜の
零
(
ふ
)
らくに」(同・二一三五)等の歌がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“宿”の意味
《名詞》
(やど) 住み家。
(やど) 旅先で泊まる家屋。
(出典:Wiktionary)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“宿”を含む語句
旅宿
宿酔
一宿
御宿
宿命
宿泊
露宿
宿世
宿屋
新宿
下宿
野宿
宿下
旅人宿
宿老
宿所
此宿
宿外
宿帳
宿直
...