容體なり)” の例文
新字:容体
とほかゝりしに深編笠ふかあみがさかぶりて黒絽くろろ羽織はおりのぼろ/\したるを如何にも見寥みすぼらしき容體なりをしてうたひをうたひながら御憐愍々々ごれんみん/\と云つゝ往來にたつて袖乞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
鹽梅あんばいにも一わたしおほきくなつてれゝばいが、まつた斯麽こんなちひさな容體なりをしてるのは可厭いやだわ!
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
這入はひりながらオイ/\貴樣はいさましき根性こんじやうだな日々一文づつ貰ひ居ながら稻葉丹後守樣の御屋敷へまかいづるなどとあま口巾くちはゞツたきことを云ものかなと大いにわらひつゝ文右衞門の容體なり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)