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安座
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あんざ
ふりがな文庫
“
安座
(
あんざ
)” の例文
もうこれで何も手落ちはないと思った五助は「松野様、お頼み申します」と言って、
安座
(
あんざ
)
して
肌
(
はだ
)
をくつろげた。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
述
(
のべ
)
ければ先々
緩
(
ゆる
)
りと
安座
(
あんざ
)
して火に
煖
(
あた
)
り給へといふ吉兵衞は世にも
有難
(
ありがた
)
く思ひ火に
煖
(
あた
)
れば今まで氷たる
衣類
(
いるゐ
)
の雪も
解
(
とけ
)
て
髮
(
かみ
)
よりは
雫
(
しづく
)
滴
(
したゝ
)
り衣服は
絞
(
しぼ
)
るが如くなれば
彼
(
かの
)
男もこれを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だから極楽に生まれ、浄土へ行っても、自分独りが
蓮華
(
はす
)
の
台
(
うてな
)
に
安座
(
あんざ
)
して、
迦陵頻伽
(
かりょうびんが
)
の
妙
(
たえ
)
なる声をききつつ、百
味
(
み
)
の
飲食
(
おんじき
)
に舌鼓を打って遊んでいるのでは決してありません。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
矜羯羅が柔和で立像、制吒迦が岩へ「踏み下げ」て
忿怒
(
ふんぬ
)
の相、不動の本体は
安座
(
あんざ
)
であって、片手が剣、片手が
縛縄
(
ばくなわ
)
、
天地眼
(
てんちがん
)
で、岩がある。岩の中央に滝、すなわち水の形を示している。
幕末維新懐古談:07 彫刻修業のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
ギリギリと眼を釣り上げた昌秋は左手に
提
(
ひっさ
)
げた
延寿国資
(
えんじゅくにすけ
)
の大刀をガラリと畳の上に取落した。仏壇の前にドッカリと
安座
(
あんざ
)
を掻いて、両手を前に突いた。肩で呼吸をしながら与一をかえりみた。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“安”で始まる語句
安
安堵
安心
安房
安全
安芸
安穏
安土
安否
安宅