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妄執
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まうしふ
ふりがな文庫
“
妄執
(
まうしふ
)” の例文
『二年前生捕られて散々なぶりものにされた上、役人に引渡された
怨
(
うら
)
みを
陳
(
の
)
べ、此の
妄執
(
まうしふ
)
を晴らすため、成瀬屋の者を一人々々、殘らず殺してやる』
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
葬
(
はうむ
)
りて
修羅
(
しゆら
)
の
妄執
(
まうしふ
)
を
晴
(
はら
)
し申さんとて千住
小塚原
(
こづかはら
)
の御仕置場へ到り
非人
(
ひにん
)
の小屋へ
立寄
(
たちより
)
些
(
ちと
)
御頼み申度ことありて
參
(
まゐ
)
りたり昨日御仕置になりたる武州幸手宿富右衞門の
首
(
くび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
これ
)
立ち
彼
(
かれ
)
倒る、されどなほ
妄執
(
まうしふ
)
の光を
逸
(
そ
)
らさず、その
下
(
もと
)
にておのおの顏を變へたり 一二一—一二三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
いつかはまたもっと手ひどく仇を受けるぢゃ、この身終って次の
生
(
しゃう
)
まで、その
妄執
(
まうしふ
)
は絶えぬのぢゃ。
遂
(
つひ
)
には共に
修羅
(
しゅら
)
に入り
闘諍
(
とうさう
)
しばらくもひまはないぢゃ。必らずともにさやうのたくみはならぬぞや。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
妄執
(
まうしふ
)
」の色褪せにたり
ソネット
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
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色相界
(
しきさうかい
)
の
妄執
(
まうしふ
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
自分の本當の伜に、親殺しの疑ひをかけるのは、容易ならぬ
妄執
(
まうしふ
)
で、十手捕繩の手前を忘れて、その恐ろしい疑ひをほぐしてやる氣になつたのでせう。
銭形平次捕物控:316 正月の香り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“妄執”の解説
妄執(もうしゅう)とは、妄想がこうじて、ある特定の考えに囚われてしまう事、またはその状態を指す。
(出典:Wikipedia)
妄
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
“妄”で始まる語句
妄
妄想
妄念
妄動
妄信
妄説
妄言
妄誕
妄語
妄漫