“まうしふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妄執77.8%
亡執22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これ立ちかれ倒る、されどなほ妄執まうしふの光をらさず、そのもとにておのおの顏を變へたり 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いつかはまたもっと手ひどく仇を受けるぢゃ、この身終って次のしゃうまで、その妄執まうしふは絶えぬのぢゃ。つひには共に修羅しゅらに入り闘諍とうさうしばらくもひまはないぢゃ。必らずともにさやうのたくみはならぬぞや。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
少し血に汚れてゐるが、洗ひきよめて舊主藝州候におかへし申上げ、せめて亡き父上の亡執まうしふを晴し度いと、それは誰はゞかる者もなく持ち歸り、本日はこれから、霞ヶ關御屋敷に參上するところであつた
とげし浪人藤崎道十郎が修羅しゆら亡執まうしふも此處にうかみ出て嬉く思ふなるべし果せるかな惡事のむくい速かにめぐり來りてさしも申いつはりたる村井長庵が奸謀かんぼう悉皆こと/″\く調べ上に相成はじめ貞婦ていふみつ孝子かうしみち之助が善報の程は神佛しんぶつ應護おうごにもあづかりし物成んと其ころ風聞とりさたなせしとぞさて其翌年に至りて公儀こうぎに有難き大赦たいしやの行はれけるに御かみにも久八が忠義の程を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)