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まう
そも
四九保元の
御謀叛は
五〇天の
神の教へ給ふことわりにも
違はじとておぼし立たせ給ふか。又みづからの
人慾より
計策り給ふか。
詳に
告らせ給へと
奏す。
八〇白江熊谷の両士、
公に
八一大御酒すすめたてまつるとて
八二実やかなるに、臣も
八三鮮き物一
種調じまゐらせんため、
御従に
後れたてまつりぬと
奏す。
かの貴人、人々に向ひて、
誰々はなど来らざると
課せらるるに、やがてぞ参りつらめと
奏す。又一
群の足音して、威儀ある武士、
頭まろげたる
入道等うち
交りて、
七八礼たてまつりて堂に
昇る。