トップ
>
天
>
て
ふりがな文庫
“
天
(
て
)” の例文
女の亭主らしい男は、なに思ったか、急に大勢の
村人
(
むらびと
)
をこう制して、相手の
風態
(
ふうてい
)
を、足の先から
天
(
て
)
っぺんまで見直して言った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてその敏捷なすがたが、高い枯れ木の
天
(
て
)
ッぺんへよじのぼって行くのにひかれて、ついみな顔を空にしていた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「中の峠を越えたその先の
天
(
て
)
っ辺で、すばらしい見晴らしのある所でございますよ。旦那様方も、これから甲府の方へおいでになるなら、いやでもそこに足を止めるでしょう」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ばかを申せ。きょうは是が非でも二ノ森を踏破して、お花畑の
天
(
て
)
ッ
辺
(
ぺん
)
から三十五社、
蟻
(
あり
)
の細道、または人跡未踏という、
剣
(
つるぎ
)
の刃渡り、
百足虫腹
(
むかでばら
)
までも、越えてみなければ気がすまぬ」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急ごしらえな仮屋や
櫓
(
やぐら
)
はいうまでもない。七院の
伽藍
(
がらん
)
もみな
懸崖造
(
けんがいづく
)
りなので、炎は山肌を
舐
(
な
)
めずり登って、ふだん
鳶
(
とび
)
の巣が見える枯れた
大樹
(
だいじゅ
)
の
天
(
て
)
ッぺんにさえチロチロ赤い舌がひらめき見えた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
三十尺もあろうかと思われる帆ばしらの
天
(
て
)
っ
辺
(
ぺん
)
に。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、まさしく
屋根
(
やね
)
の
天
(
て
)
ッ
辺
(
ぺん
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“天”の解説
天(Tiān、てん、あま)は、東洋思想の鍵概念のひとつで、人の上にある存在、人を超えた存在をあらわす。また東洋思想の概念だけでなく、後の時代に中国やアジアに伝来したインド哲学、仏教や、西洋思想・キリスト教 等々に含まれる類似の概念を漢字で表記するためにも「天」という語は用いられている。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
“天”を含む語句
天窓
天皇
天鵞絨
天晴
天道
天使
所天
天幕
天下
天井
天稟
天人
聖天
信天翁
毘沙門天
蒼天
天地
天蓋
天降
天日
...