天空そら)” の例文
天空そらには星影ほしかげてん、二てんた三てんかぜしてなみくろく、ふね秒一秒べういちべうと、阿鼻叫喚あびけうくわんひゞきせて、印度洋インドやう海底かいていしづんでくのである。
今請う獣に問え、さればなんじに教えん、天空そらの鳥に問え、さらば汝に語らん、地に言え、さらば汝に教えん、海の魚もまた汝に述ぶべし。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
蛙君かへるくん、きみはまあなにをゆつてるんだ。ほしくには、こうしたうへの、そのもつとたかいたかあいところにある天空そらなんだよ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
動きの取れなくなった被害者の体は、そのまま天空そらへ引っ張り揚げられます。
デパートの絞刑吏 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
家鴨あひる天空そらがどうしてべませう。それども一生懸命いつしやうけんめいとびあがらうとしてんでみたが、どうしても駄目だめなのできだし、きながら小舎こやにかへりました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
なんじら天空そらの鳥を見よまくことなくかることを為さず倉に蓄うることなし然るになんじらの天の父はこれを養い賜えり、爾らこれよりも大いにすぐるるものならずや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「二つなもんか、その天空そらにあるツきりさ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)