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大威張
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おおいばり
ふりがな文庫
“
大威張
(
おおいばり
)” の例文
いままでどこをとんでいたのかもう今度で三度目だなんていう少し大きい方の人などが
大威張
(
おおいばり
)
でやって来ていろいろその辺のことなど云うんだ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
……勿論、
蚊
(
か
)
を、いや、
蚊帳
(
かや
)
を
曲
(
ころ
)
して飲むほどのものが、
歩行
(
ある
)
くに日よけをするわけはない。蚊帳の方は、まだしかし人ぎきも
憚
(
はばか
)
るが、洋傘の方は
大威張
(
おおいばり
)
で持たずに済んだ。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
例年
(
れいねん
)
隣家
(
となり
)
を頼んだ
餅
(
もち
)
を
今年
(
ことし
)
は
自家
(
うち
)
で
舂
(
つ
)
くので、
懇意
(
こんい
)
な車屋夫妻が
臼
(
うす
)
、
杵
(
きね
)
、
蒸籠
(
せいろう
)
、
釜
(
かま
)
まで
荷車
(
にぐるま
)
に積んで来て、
悉皆
(
すっかり
)
舂いてくれた。
隣
(
となり
)
二軒に
大威張
(
おおいばり
)
で
牡丹餅
(
ぼたもち
)
をくばる。
肥後流
(
ひごりゅう
)
の
丸餅
(
まるもち
)
を造る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
甚内の身代りに首を打たれる——何とすばらしい事ではありませんか? そうすれば勿論わたしと一しょに、甚内の罪も
亡
(
ほろ
)
んでしまう。——甚内は広い
日本
(
にっぽん
)
国中、どこでも
大威張
(
おおいばり
)
に歩けるのです。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
子供は嬉しそうな声を揚げて、部屋中
大威張
(
おおいばり
)
で飛び廻った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
ですから、
最
(
も
)
う
大威張
(
おおいばり
)
。それでなくッてはお声だって聞くことの出来ないのが、
押懸
(
おしか
)
けて行って、無理にその材木に葉の繁った処をお目に懸けようと思って
連出
(
つれだ
)
して来たんです。
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おかみさん、
大威張
(
おおいばり
)
だ。」
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“大威”で始まる語句
大威力
大威嚇
大威徳明王
大威怒鳥芻渋麽儀軌