“丸餅”の読み方と例文
読み方割合
まるもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元旦のうたげには屠蘇とそ干鮑貝くしがい干海鼠ほしなまこ丸餅まるもちの味噌汁などが、それぞれに用意され、祝日に忙しい歳暮が筒井の眼の前にあった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
故に今では丸餅まるもち熨斗餅のしもちなどの、至って単純な物しかできなくなったのである。是が生粉であるならばゆっくりといかなる形の物をでもつくね上げ得たのは当然である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
例年れいねん隣家となりを頼んだもち今年ことし自家うちくので、懇意こんいな車屋夫妻がうすきね蒸籠せいろうかままで荷車にぐるまに積んで来て、悉皆すっかり舂いてくれた。となり二軒に大威張おおいばり牡丹餅ぼたもちをくばる。肥後流ひごりゅう丸餅まるもちを造る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)