大地主おおじぬし)” の例文
むかしむかしいまいまだ。この大地主おおじぬしともあろうものが、小作人こさくにんといっしょにはたらくこともあるまい。」と、いいました。
武ちゃんと昔話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
アンドレイ、エヒミチはいまはじめていたが、ミハイル、アウエリヤヌイチはさき大地主おおじぬしであったときの、あま感心かんしんせぬふうばかりがいまのこっているとうことを。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そのうえはらつとぐに、この野郎やろう、この大馬鹿おおばか悪体あくたいはじまるので、これらは大地主おおじぬしくせであるが、あま感心かんしんしたふうではい、とドクトルもおもうたのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ミハイル、アウエリヤヌイチはもとんでいた大地主おおじぬし騎兵隊きへいたいぞくしていたもの、しかるに漸々だんだん身代しんだいってしまって、貧乏びんぼうし、老年ろうねんってから、ついにこの郵便局ゆうびんきょくはいったので。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)