トップ
>
大八車
>
だいはちぐるま
ふりがな文庫
“
大八車
(
だいはちぐるま
)” の例文
大八車
(
だいはちぐるま
)
が続けさまに
田舎
(
いなか
)
に向いて帰って行く小石川の夕暮れの中を、葉子は
傘
(
かさ
)
を
杖
(
つえ
)
にしながら思いにふけって歩いて行った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それと同様、広い庭先は種々雑多の車が入り乱れている——
大八車
(
だいはちぐるま
)
、がたくり馬車、そのほか名も知れぬ車の泥にまみれて黄色になっているのもある。
糸くず
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
大八車
(
だいはちぐるま
)
が三台、
細引
(
ほそびき
)
だの滑車だの手落ちのないよう万事気を附け、岡倉校長を先導に主任の私、山田、後藤、石川、竹内、その他の助手、
人足
(
にんそく
)
など大勢が繰り込みましたことで
幕末維新懐古談:70 木彫の楠公を天覧に供えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
このお家にもこれ以上ご
厄介
(
やっかい
)
をかけてはいけない、明日、また他の家を捜そうという事に二人の相談はまとまった様子で、
翌
(
あく
)
る日、れいの穴から掘り出した品々を
大八車
(
だいはちぐるま
)
に積んで
薄明
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
暁
(
あけ
)
の六つ
時
(
どき
)
には浪士は残らず下諏訪を出立した。
平出宿
(
ひらでしゅく
)
小休み、
岡谷
(
おかや
)
昼飯の予定で。あわただしく道を急ごうとする多数のものの中には、陣羽織のままで
大八車
(
だいはちぐるま
)
を押して行くのもある。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
引手
(
ひきて
)
も
馬方
(
うまかた
)
もない
畜生
(
ちくしやう
)
が、あの
大地震
(
おほぢしん
)
にも
縮
(
ちゞ
)
まない、
長
(
なが
)
い
面
(
つら
)
して、のそり/\と、
大八車
(
だいはちぐるま
)
のしたゝかな
奴
(
やつ
)
を、たそがれの
塀
(
へい
)
の
片暗夜
(
かたやみ
)
に、
人
(
ひと
)
もなげに
曳
(
ひ
)
いて
伸
(
の
)
して
來
(
く
)
る。
重荷
(
おもに
)
に
小
(
こ
)
づけとはこの
事
(
こと
)
だ。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“大八車”の解説
大八車(だいはちぐるま)とは、江戸時代から昭和時代中期にかけての日本で荷物の輸送に使われていた総木製の人力荷車である。代八車とも書く。
なお、同様の構造の荷車は少なくとも平安時代から使用され続けている(牛車参照)が、一般的には江戸時代からとされることが多い。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“大八”で始まる語句
大八洲
大八島
大八州国
大八洲国
大八
大八島國
大八卦
大八幡
大八島国
大八島国所知天皇大命