“岡谷”の読み方と例文
読み方割合
おかや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西沢は煙草たばこに火をつけて、彼が最も得意とする、信州岡谷おかや付近の紡績工場へ勤めていたころのローマンスの一くさりを語り始めた。彼の話は実にうまかった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
道は二つある。これから塩尻峠しおじりとうげへかかり、桔梗ききょうはらを過ぎ、洗馬せば本山もとやまから贄川にえがわへと取って、木曾きそ街道をまっすぐに進むか。それとも岡谷おかや辰野たつのから伊那いな道へと折れるか。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
誰も知る通り、製糸の業が盛な所で、岡谷おかやとその近在だけで、日本全産額のなかばを占めるといいます。この国はどんなに多くかつての綿畑を桑畑に変えてしまったでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)