“おかや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岡谷50.0%
岡焼30.0%
於萱10.0%
岡妬10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道は二つある。これから塩尻峠しおじりとうげへかかり、桔梗ききょうはらを過ぎ、洗馬せば本山もとやまから贄川にえがわへと取って、木曾きそ街道をまっすぐに進むか。それとも岡谷おかや辰野たつのから伊那いな道へと折れるか。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
誰でもが持っている岡焼おかやき根性とは、いっても、クルウの先輩連が、ぼくにびせる罵詈讒謗ばりざんぼうには、嫉妬しっと以上の悪意があって、当時、ぼくはこれを、気が変になるまで、にくんだのです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
そこの小屋をほとほとと叩き、牧場の妻の於萱おかやを道案内にして、また幾里かを歩きつづけた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「牧場の於萱おかやでございます」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知っていなかったとすれば尚おのこと、知られたくなかったのだが、う斯う突き止められた上に、悪戯いたずら岡妬おかやきの強い人間と来ているから、此の形勢では早晩いずれ何とかずにはいまい。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)