“大八州国”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおやしまのくに66.7%
おおやしま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四面に海をめぐらす大八州国おおやしまのくにに数千年住み着いた民族の遠い祖先からの数限りもない海の幸いと海のわざわいとの記憶でいろどられた無始無終の絵巻物である。
俳句の精神 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
地震によって惹起じゃっきされる津波もまたしばしば、おそらく人間の一代に一つか二つぐらいずつは、大八州国おおやしまのくにのどこかの浦べを襲って少なからざる人畜家財を蕩尽とうじんしたようである。
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そうしてさらにまた山幸彦やまさちひこ海幸彦うみさちひこの神話で象徴されているような海陸生活の接触混合が大八州国おおやしまの住民の対自然観を多彩にし豊富にしたことは疑いもないことである。
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)