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堅木
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かたぎ
ふりがな文庫
“
堅木
(
かたぎ
)” の例文
軟
(
やわらか
)
い木の
薪
(
たきぎ
)
で炊いたものより
堅木
(
かたぎ
)
の方が良く出来ます。それに水車で
搗
(
つ
)
いたお米は水分を含んでいて味も
悪
(
わ
)
るし
殖
(
ふ
)
え方も
寡
(
すくの
)
うございます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
堅木
(
かたぎ
)
を
久
(
きゅう
)
の
字
(
じ
)
形
(
がた
)
に切り組んで作ったその玄関の
床
(
ゆか
)
は、つるつる光って、時によると
馴
(
な
)
れない健三の足を滑らせた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
別に、附属品を収めた小型の桐の
匣
(
はこ
)
があって、中に
琴柱
(
ことじ
)
と
琴爪
(
ことづめ
)
とが這入っていた。琴柱は黒っぽい
堅木
(
かたぎ
)
の木地で、それにも一つ一つ
松竹梅
(
しょうちくばい
)
の蒔絵がしてある。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
春中の女の仕事で、その製法は藤の皮を
剥
(
は
)
ぎ、水に浸すこと四五日の後、
堅木
(
かたぎ
)
の灰を加えて
暫
(
しばら
)
く煮て、川に出して
晒
(
さら
)
し且つ
扱
(
こ
)
くことは、麻の通りであるとも述べてある。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
清「それ見ろ、
彼様
(
あんな
)
にいうのに
打様
(
うちよう
)
を覚えねえからだ、中の釘は
真直
(
まっすぐ
)
に打っても、上の釘一本をありに打ちせえすりゃア
留
(
とめ
)
の離れる
気遣
(
きづけ
)
えは
無
(
ね
)
いというのだ……杉の
堅木
(
かたぎ
)
か」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
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部屋の片隅の
堅木
(
かたぎ
)
の卓の上に
獄中への手紙:09 一九四二年(昭和十七年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
“堅木”の解説
堅木、硬木(かたぎ)とは、ブナ、ナラ、ケヤキ、ラワン、マホガニー、チークなどの広葉樹の材木のこと。
(出典:Wikipedia)
堅
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“堅”で始まる語句
堅
堅気
堅固
堅牢
堅人
堅田
堅氣
堅造
堅塁
堅炭