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土塊
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どかい
ふりがな文庫
“
土塊
(
どかい
)” の例文
さあ大変! 東京ビルの横腹を染めていた大火光は、その盛りあがった
土塊
(
どかい
)
のなかから、
照空灯
(
しょうくうとう
)
のようにパッとさし出ているのであった。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
灰色
(
はいいろ
)
の
土塊
(
どかい
)
が長く
幾畦
(
いくあぜ
)
にもなっているかと思うと、急にそれが動きだしたので、よく見ると
羊
(
ひつじ
)
の群れの
背
(
せ
)
が見えていたのでした。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
彼は
土塊
(
どかい
)
の下に馬鈴薯とは見えずしてむしろ醜怪な
円屋根形
(
まるやねがた
)
の頭をもった、
蕈
(
きのこ
)
のような形をした変なものを掘り出した。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
ただまろい
土塊
(
どかい
)
にしか見えなかった物は、あたりの白むにつれ、次第に、すだれのような髪の毛の下に、骨ばかりになった皮膚の異様な変りかたをあらわした。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の幼きや
土塊
(
どかい
)
を以て
宮闕
(
きゅうけつ
)
の状を
為
(
つく
)
り、曰く、これ織田信長が
禁裡
(
きんり
)
の荒廃を修繕したるに
擬
(
ぎ
)
するなりと。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
いまは朝廷から
不逞
(
ふてい
)
なむほん人と
視
(
み
)
られ、天地に身をいれるところはない。生きんとすれば、ただこの梁山泊の仲間うちと、一
土塊
(
どかい
)
の小天地があるのみだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なるほど話に聞いたよりひどい光景じゃ」と博士は目をみはりながら、崩れたビルの
土塊
(
どかい
)
を手にとりあげたりしていたが「これはなかなか強い道具で
壊
(
こわ
)
したと見える」
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
が、
寂
(
せき
)
としたきり、
土塊
(
どかい
)
の群れを思わせる将士の列はいつまで何の声だになかった。かすかな列のせせらぎは鬼みたいな男が顔をおさえているすすり泣きなのだった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すこしばかりこんもりと盛り上った
土塊
(
どかい
)
や、水の一滴もない
凹
(
くぼ
)
み、それから黒くくすんでいる飛石らしいのが向うへ続いて、
賑
(
にぎや
)
かに崩れた煉瓦塀のところまで達している。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ははッ——」と、敬二は
鼠
(
ねずみ
)
のように逃げだしてビルの崩れた
土塊
(
どかい
)
の上によじあがった。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一塊の
土塊
(
どかい
)
に寄せるべく余りに彼の情涙は熱かった。土を抱いて泣き伏したまま
剣の四君子:04 高橋泥舟
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さあ——」と警部が
不図
(
ふと
)
傍
(
かたわ
)
らの
土塊
(
どかい
)
に眼をうつしますと、妙なものを発見しました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
僕は水中電話器を通して、何者とも
正体
(
しょうたい
)
の知れない
土塊
(
どかい
)
に声をかけた。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“土塊”の意味
《名詞》
土の団塊。
(出典:Wiktionary)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
塊
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古