同胞きやうでえ)” の例文
さうつちめえばさうだがなよ、そんだつて同胞きやうでえ一噺ひとはなしもねえなんてあと文句もんくはれても、だまつてちやおめえくちけめえな、そんだかららおめえげ耳打みゝうちしてくべとおもつたんだな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「こんで同胞きやうでえのえゝはなしくなわるかねえもんだよ、有繋まさか自分じぶんばかしよくつてほか同胞きやうでえにやかまあねえつちいものもねえかんな」といつてには便所べんじよつてそれからふたゝあががまちこしおろした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しもほうあんすがね、わしは往來いきゝなしでさ、同胞きやうでえだたあおもはねえからつてわしことわつたんでがすから、わしかゝあんだときだつてもしねえんですかんね、お内儀かみさんさうえもなりあんすめえね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)