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叢立
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むらだ
ふりがな文庫
“
叢立
(
むらだ
)” の例文
丈
(
たけ
)
なす
薔薇
(
ばら
)
、色鮮やかな
衝羽根朝顔
(
つくばねあさがお
)
、小さな
淡紅色
(
ときいろ
)
の花をつけた見上げるような
莨
(
たばこ
)
の
叢立
(
むらだ
)
ち、
薄荷
(
はっか
)
、
孔雀草
(
くじゃくそう
)
、
凌霄葉蓮
(
のうぜんはれん
)
、それから
罌粟
(
けし
)
。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
古い油絵に見るようにこんもりした杉のところどころに
叢立
(
むらだ
)
っているのが、山の気の深さを感じしめた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼れの神経は一時に
叢立
(
むらだ
)
った。しかしやがて彼れの前に立ったのはたしかに女の形ではなかった。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
かくて人々深き眠りに入り夜ふけぬれど、この火のみはよく燃えつ、炎は小川の水にうつり、煙はますぐに立ちのぼりて、杉の
叢立
(
むらだ
)
つあたりに
青煙一抹
(
せいえんいちまつ
)
、霧のごとくに重し。
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
いそがしき世は製造所の
煙筒
(
えんとう
)
叢立
(
むらだ
)
つ都市の一隅に当ってかつては
時鳥
(
ほととぎす
)
鳴き
蘆
(
あし
)
の葉ささやき
白魚
(
しらうお
)
閃
(
ひらめ
)
き
桜花
(
おうか
)
雪と散りたる美しき
流
(
ながれ
)
のあった事をも忘れ果ててしまう時、せめてはわが小さきこの著作をして
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
つくばひの日あたりに見て春あさき
土賊
(
とくさ
)
は硬し
叢立
(
むらだ
)
ちにけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その肩のような雷電峠の
絶巓
(
ぜってん
)
をなでたりたたいたりして
叢立
(
むらだ
)
ち急ぐ
嵐雲
(
あらしぐも
)
は、炉に投げ入れられた紫のような光に燃えて、山ふところの雪までも透明な
藤色
(
ふじいろ
)
に染めてしまう。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
つくばひの日あたりに見て春あさき
土賊
(
とくさ
)
は硬し
叢立
(
むらだ
)
ちにけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
森と言へば
叢立
(
むらだ
)
つ霧のこちごちに
氣高
(
けだか
)
く厚く
壘
(
とりで
)
立てたる
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
森と言へば
叢立
(
むらだ
)
つ霧のこちごちに
気高
(
けだか
)
く厚く
塁
(
とりで
)
立てたる
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
叢
漢検準1級
部首:⼜
18画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“叢”で始まる語句
叢
叢林
叢書
叢生
叢雲
叢中
叢竹
叢葉
叢咲
叢淵