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取遣
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とりや
ふりがな文庫
“
取遣
(
とりや
)” の例文
私
(
わたくし
)
は兄弟と云う者がない身の上でございますゆえ、今年からお
供
(
そなえ
)
の
取遣
(
とりや
)
りを致します、
明日
(
みょうにち
)
あたり
餅搗
(
もちつ
)
きを致しますから、
直
(
すぐ
)
にお供をお届け申しますが、
何
(
ど
)
うぞ幾久しく御交際を願います
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
四海波静かにて、波も動かぬ時津風、枝を鳴らさぬ
御代
(
みよ
)
なれや、と勿体ない、祝言の
小謡
(
こうたい
)
を、
聞噛
(
ききかじ
)
りに
謳
(
うた
)
う下から、勝負!とそれ、
銭
(
おあし
)
の
取遣
(
とりや
)
り。板子の下が地獄なら、上も
修羅道
(
しゅらどう
)
でござります。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ですから、自分では余り戦争なんて下らないことはしないで、他の悪魔が一生懸命に
生命
(
いのち
)
の
取遣
(
とりや
)
りをしてゐるのに、お
尻
(
しり
)
をそこにドツカと
据
(
す
)
ゑ込み、煙草なんか吹かして、たゞ見てゐるだけでした。
悪魔の尾
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
此の世の中の手形同様に
取遣
(
とりや
)
りをするだけの物と
考
(
かんげ
)
えます、金だって銀だって人間程
大切
(
たいせつ
)
な物でなえから、お
上
(
かみ
)
でも人間を殺せば又其の人を殺す、それでも
尚
(
な
)
お助けてえと思う心があるので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
という是れが
決闘状
(
はたしじょう
)
の
取遣
(
とりや
)
りでございますが、
向
(
むこう
)
は盗賊の同類が
多人数
(
たにんず
)
居りますから、
其等
(
それら
)
が取巻いて飛道具でも向けられゝば其れ
切
(
ぎ
)
り、左もない所が相手も粥河圖書だからおめ/\とも討たれまい
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付