トップ
>
千住
>
せんじゆ
ふりがな文庫
“
千住
(
せんじゆ
)” の例文
私はあまり知人たちを見かけない
千住
(
せんじゆ
)
や三河島、あるひは
尾久
(
をぐ
)
から板橋にかけて、都会の汚れた裾廻しを別に要事もなく仔細ありげに歩き廻つてゐた。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
むつまじきかぎりは宵よりつどひて、船に乗りて送る。
千住
(
せんじゆ
)
といふところにて船をあがれば前途三千里の思ひ胸にふさがりて、幻の
巷
(
ちまた
)
に離別の
泪
(
なみだ
)
をそゝぐ。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
うす
氣味
(
きみ
)
わるやにたにたの
笑
(
わら
)
ひ
顏
(
がほ
)
、
坂本
(
さかもと
)
へ
出
(
いで
)
ては
用心
(
ようじん
)
し
給
(
たま
)
へ
千住
(
せんじゆ
)
がへりの
青物車
(
あをものぐるま
)
にお
足元
(
あしもと
)
あぶなし、三
島樣
(
しまさま
)
の
角
(
かど
)
までは
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
御顏
(
おんかほ
)
のしまり
何
(
いづ
)
れも
緩
(
ゆ
)
るみて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯ういふ商売だ。牛込や神田には向かんが本所、下谷、小石川の場末、
千住
(
せんじゆ
)
、板橋
辺
(
あたり
)
で滅法売れる、
胼
(
ひゞ
)
あかぎれ
霜傷
(
しもやけ
)
の妙薬鶴の脂、
膃肭臍
(
おつとせい
)
の脂、
此奴
(
こいつ
)
が馬鹿に儲かるんだ。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
千住
(
せんじゆ
)
ですよ。
褌
(
ふんどし
)
一つになつて、元日の天道樣に照されてゐるんだから、諦らめた野郎で」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
築地
(
つきぢ
)
の
河岸
(
かし
)
の船宿から
四挺艪
(
しちやうろ
)
のボオトを借りて遠く
千住
(
せんじゆ
)
の方まで漕ぎ
上
(
のぼ
)
つた帰り
引汐
(
ひきしほ
)
につれて
佃島
(
つくだじま
)
の手前まで
下
(
くだ
)
つて来た時、突然
向
(
むかう
)
から帆を上げて進んで来る大きな
高瀬船
(
たかせぶね
)
に衝突し
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
千住
(
せんじゆ
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“千住”の解説
千住(せんじゅ)は、東京都足立区の町名。現行行政地名は千住一丁目から五丁目。また、広義には旧千住町一帯を指す。
(出典:Wikipedia)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“千住”で始まる語句
千住大橋
千住燒場
千住町
千住中組
千住市場
千住三河島
千住小塚原
千住掃部宿