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別府
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べっぷ
ふりがな文庫
“
別府
(
べっぷ
)” の例文
そのとき、
別府
(
べっぷ
)
さんは、ひざの上のバットをコツンと地面においた。そして、ななめ右まえにすわっている
星野
(
ほしの
)
の顔を、正面から見た。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
それは一つの大きい謎であった。司令部内で知っていたのは、司令官の
別府
(
べっぷ
)
大将と、その信頼すべき副官の
湯河原
(
ゆがわら
)
中佐とだけであった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
汽車の中で小倉の宿は満員らしいと聴いたので、
別府
(
べっぷ
)
の温泉宿に
泊
(
とま
)
り、そこから毎朝一番の汽車で小倉通いをすることにした。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
別府
(
べっぷ
)
には
燁
(
あき
)
さまの御別荘がおありですから、それはよろしう御座いますの。随分前から御一緒に行くお約束になっていて、やっと参りましたのよ。
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
せめて
別府
(
べっぷ
)
行きの紅丸でもいいから、それに乗ってあのペンキの
匂
(
にお
)
いを
嗅
(
か
)
ぎ廻って見たいと思う。鼻から
彼南
(
ペナン
)
、印度洋、マルセイユが
蘇
(
よみがえ
)
ってくるのだ。
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
▼ もっと見る
細工は各地で多かれ少かれ見られますが、特に名を高めたのは
別府
(
べっぷ
)
の仕事であります。そこに行きますと、
如何
(
いか
)
に様々なものが竹で作られているかを見られるでしょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
伯父のいるのは
由布院
(
ゆふいん
)
という所で、九州の
別府
(
べっぷ
)
温泉と同じ系統に属する
辺鄙
(
へんぴ
)
の温泉地である。
由布院行
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
私などの幼ない頃には
石菖
(
せきしょう
)
という草の穂を取って、これをつっぱりにして目を張り、よってまたこの植物をメハジキといっていた。大分
別府
(
べっぷ
)
の近くではメツッパリとも呼んでいる。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
別府
(
べっぷ
)
の新七という道中稼ぎ、
掏
(
す
)
った紙入れには、郁次郎が長崎表から江戸へ送金した
為替札
(
かわせふだ
)
と、また、女笛師のお雪と、取り交わした恋文などが、中に
秘
(
かく
)
されてあったではござりませぬか
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
星野
(
ほしの
)
は、それをちらっと見て、ベンチへ行った。キャプテンの
喜多
(
きた
)
と、
監督
(
かんとく
)
をしている大学生の
別府
(
べっぷ
)
さんが、かれを待っていた。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
随
(
したが
)
って既に発表しましたプログラムは、すべて中止となりましたので、あしからず御承知を願います。それでは唯今より、東京警備司令官
別府
(
べっぷ
)
大将の
布告
(
ふこく
)
がございます
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
たぶん今の
別府
(
べっぷ
)
の温泉の近くでありましょうが、
玖倍利
(
くべり
)
湯の井という温泉は、いつも黒い泥が一ぱいになって湯は流れないが、人がこっそりと湯口の傍に近より、ふいに大きな声を出して何かいうと
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そこへ、
監督
(
かんとく
)
の
別府
(
べっぷ
)
さんがすがたをあらわした。
選手
(
せんしゅ
)
たちは、
別府
(
べっぷ
)
さんのまわりに集まって、めいめい、ぼうしをぬいで、あいさつをした。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
そこへ現われた人物は、紛れもなく、
別府
(
べっぷ
)
司令官であった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
同
別府
(
べっぷ
)
市
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
府
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“別府”で始まる語句
別府九州造
別府丸
別府新八