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別品
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べっぴん
ふりがな文庫
“
別品
(
べっぴん
)” の例文
伊太利
(
イタリイ
)
の公使館にいた時、すばらしい
別品
(
べっぴん
)
の処へ連れて
行
(
い
)
かれたのに、顫え上ってどうもすることが出来なかったというじゃあないか。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
『そいつは惜しかった十六、七で
別品
(
べっぴん
)
でモデルになりそうだと来ると小説だッたッけ、』と言って『ウフフフ』と笑った。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
と、
合引橋
(
あいびきばし
)
の泳ぎ
場
(
ば
)
で、新富町の
寄席
(
よせ
)
、
内川
(
うちかわ
)
亭にいる娘が泳いでいたのを、
別品
(
べっぴん
)
女中を連れて
游
(
およ
)
ぎに行くと出ている。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それは大人数の一隊だったが、色々さまざまな連中がどっさりいる中で、婦人班にすこぶる附きの
別品
(
べっぴん
)
が二人いた。
ムツェンスク郡のマクベス夫人
(新字新仮名)
/
ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
(著)
鴎外の、「妻への手紙」というのをよんで、
別品
(
べっぴん
)
だの何だのという古風な表現をよんだものだから、きっとそんな夢で人力俥なんか見たのかもしれない。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
年紀
(
とし
)
は十六七でネ、随分
別品
(
べっぴん
)
は……別品だッたけれども、束髪の癖にヘゲル程
白粉
(
おしろい
)
を
施
(
つ
)
けて……薄化粧なら宜けれども、あんなに施けちゃア厭味ッたらしくッてネー……オヤ好気なもんだ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そもそもその花柳の談を
喋々喃々
(
ちょうちょうなんなん
)
するは、何を談じ何を笑い、何を問い何を答うるや。
別品
(
べっぴん
)
といい色男といい、愉快といい失策というが如き、様々の怪語醜言を交え用いて、いかなる談話を成すや。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
花子は
別品
(
べっぴん
)
ではないのである。日本の女優だと云って、或時
忽然
(
こつぜん
)
ヨオロッパの都会に現れた。そんな女優が日本にいたかどうだか、日本人には知ったものはない。久保田も
勿論
(
もちろん
)
知らないのである。
花子
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「
別品
(
べっぴん
)
ですよ」、といって下女は
莞爾々々
(
にこにこ
)
している。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「クロポトキンは
別品
(
べっぴん
)
の娘を持っているというじゃないか。」
食堂
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「諸君。大臣閣下は
外
(
ほか
)
に今一つ宴会がおありなさるそうで、お先きへお立ちになりました。諸君に
宜
(
よろ
)
しく申してくれと云うことでありました。どうぞ跡の諸君は御ゆっくりなさるように願います。只今
別品
(
べっぴん
)
が参ります」
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
“別”で始まる語句
別
別嬪
別離
別荘
別墅
別棟
別段
別懇
別々
別人