“べっぴん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
別嬪91.7%
別品5.5%
尤物1.1%
別嬢0.6%
別嬶0.6%
美人0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「聞きゃあ東京者とうけいもんですとさ。別嬪べっぴんですぜ。いや何よりは、唄、弾奏ひきもの、軽い茶番、何をやっても田舎廻りにしちゃあズバ抜けてるんで」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『そいつは惜しかった十六、七で別品べっぴんでモデルになりそうだと来ると小説だッたッけ、』と言って『ウフフフ』と笑った。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
王「吾子よ最もな事をぬかす、さらばこの衣類を遣わすからそこで着よ」、豹殺し「父様有難くて冥加みょうがに余って誠にどうもどうも、しかしこんな尤物べっぴんに木をってやる人がござらぬ」
「おマン、さっき、老松町おいまつちょうの角で、金さんに逢うたがなあ、別嬢べっぴんの芸者と、二人づれじゃったど」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
この里には別嬶べっぴんもいる、一人ずつかかあにするがいい。ため込んだ金もある筈だ、洗いざらいふんだくってしまえ! まず行って下知げちを伝え、その足ですぐに裏手へ廻れ!
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
花のような美人べっぴんッて云うべ。んだら、これ美人べっぴんのような花だべ。美人の花ば見て暮すウさ。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)