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刎退
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はねの
ふりがな文庫
“
刎退
(
はねの
)” の例文
三度
密
(
そっ
)
と
潮
(
しお
)
をはねたが、またちょこちょこと取って返して、
頭
(
かしら
)
を
刎退
(
はねの
)
け、
衣類
(
きもの
)
を脱いで、丸裸になって一文字に
飛込
(
とびこ
)
んだ。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
沖田総司
(
おきたそうじ
)
は、枕元の刀を掴み、夜具を
刎退
(
はねの
)
け、
病
(
やまい
)
で衰弱しきっている体を立上らせ、縁へ出、雨戸を
窃
(
そっ
)
と開けて見た。
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
其跫音
(
そのあしおと
)
を聞くと、敵も
流石
(
さすが
)
に
狼狽
(
うろた
)
えたらしく、力の限りに七兵衛を
突退
(
つきの
)
け
刎退
(
はねの
)
けて、あなたの森へ逃げ込んで
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
また
薙刀
(
なぎなた
)
をつかうと同じように使って、敵を左右へ
刎退
(
はねの
)
け、突きのけることもできます。面と、腕と、膝との三段を、
透間
(
すきま
)
もなく責め立てて敵を悩ますこともできます。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
次第
低
(
びく
)
に、
耐力
(
たわい
)
なく根を抜いて、すっと
掻巻
(
かいまき
)
の上へ倒れたらしい心地がすると、ひしひしと
重量
(
おもみ
)
が
掛
(
かか
)
って、うむ、と
圧
(
お
)
された同然に、息苦しくなったので、急いで、
刎退
(
はねの
)
けに
懸
(
かか
)
ると
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
竜之助が外へ出ると共に、むっくりと蒲団を
刎退
(
はねの
)
けたのが米友であります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
刎
漢検1級
部首:⼑
6画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“刎”で始まる語句
刎
刎頸
刎橋
刎上
刎返
刎起
刎付
刎飛
刎釣瓶
刎出